本日の礼拝説教要旨

  「神の子のしるし」 アモス9:13-15 ヨハネ2:1-11         鎌野 善三

 主イエスは私たちと同じ人間となられましたが、本来は神の子であることは確かです。ヨハネ福音書は、その点を強調し、奇跡も主が神の子である「しるし」と表現しています。その最初のしるしは結婚式で示されました。しるしは、次のような時に起こるのです。

 一、人の力が尽きた時

 母マリヤの親しい人の結婚式だったので、主は弟子たちと一緒にそこに招かれていました。ところがぶどう酒がたりなくなったのです。時は夜中で、買いに行くこともできません。マリヤは息子に事情を説明しましたが、主は冷たい答えをなされたように思えます。それは、人間の力ではどうすることもできない時があることを教えるためでした。私たちの生涯にもそういう時があります。しかし、その時こそ、主がしるしを示されるチャンスだということを知って下さい。

 二、人が主に従った時

 マリヤは手伝いの人たちに、主に従うように頼みました。そこで彼らは、遠く離れた共同井戸まで何度も往復し、多量の水を家にまで運んだのです。ぶどう酒が必要な時に水を運ぶなど、馬鹿げたことだと思ったかも知れませんし、それを世話役のところに持っていくのを恐れたかも知れません。でも彼らは主の言葉に従いました。主は、しるしを行うために人を用いられます。現在でも、私たちが主に従うときにこそ、驚くべきことがなされるのです。

 三、主の力が示される時

 世話役は、「良いぶどう酒をよくも今まで取っておきました」と、その味の良さに驚きました。主がなさることは、人がどんなにがんばっても足もとに及ぶことのできないほどすばらしいのです。主は、ユダヤ人の儀式的なきよめの水を、喜びにあふれた祝いの酒に変えられました。これは主の使命を象徴的に示しています。旧約聖書では、神の怒りを象徴する酒ですが、主はそれをご自分が飲み、私たち罪人が恵みのぶどう酒を飲むことができるようにされたのです。

 「しるし」には意味があります。奇跡そのものに驚くだけでなく、そこで主が示そうとされている真理を知ることにより、主が神の子であることをより深く理解しましょう。

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