本日の礼拝説教要旨

 「信仰の母ハンナ」Ⅰサムエル1:1-18 Ⅱテモテ1:5-7 
                                   鎌野 善三

 今日は「母の日」です。アメリカの教会で始まったこの記念日は、今や全世界に広まりました。この日、母親に感謝するとともに、母親が子どもに与える影響について学びたいと思います。有名な聖書人物サムエルの背後には、信仰深い母親の祈りがありました。

 一、祈りの前の姿
 エルカナという人は、最初の妻ハンナが不妊だったため、当時の風習に従ってペニンナという第二夫人をめとりました。ペニンナからは多くの子どもが生まれたので、彼女はハンナをいらだたせる言葉を繰り返していたようです。そのためハンナは非常に苦しみ、食事ものどを通らないような状態でした。夫がどんなに彼女を慰めても、彼女の心は晴れませんでした。今でも、どんなに信仰の深い人であっても、様々な苦しみを経験する場合があることは否定できません。

 二、祈りの中の姿
 家族で年に一度、神の宮に礼拝に行ったとき、ハンナは主の宮で涙を流しながら祈りました。「どうか私を心に留めて、男の子を授けてください。その子をあなたにおささげします」と。祭司のエリがその姿を見て酔っぱらっていると誤解するほど、彼女は一心不乱にいつまでも祈っていました。エリのとがめの言葉に、ハンナは「私は心に悩みのある女です」と、正直に打ち明けます。自分のありのままの姿を主の前にさらけ出すことも、実は信仰者の祈りの姿なのです。

三、祈りの後の姿

 祭司エリが、「安心して行きなさい。神があなたの願いをかなえてくださるように」と言ってくれたとき、彼女の心に変化が生じました。エリは、決して立派な人物ではありませんでしたが、ハンナは彼の言葉を神からのものと受け取ったのです。ハンナはすぐに帰って食事をしました。そして、彼女の顔は、もはや以前のようではなくなったのです。問題はまだ解決していませんでしたが、神が自分の祈りに答えてくださるという確信が与えられたからに違いありません。

 ハンナの祈りによって生まれたのがサムエルでした。サムエルが後に大きな働きができたのは、その後も母親の祈りがあったからです。母親の信仰は、子どもに強い影響を与えることを忘れないで下さい。

4月1日
礼拝説教

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